竹内清美銅版画展-記憶の彼方に|2006年8月24日(木)〜8月29日(火)〔会期中無休〕|午前11時〜午後6時(最終日午後4時)
銅版画家の竹内清美先生による「記憶の彼方に」をテーマとした銅版画の展覧会「竹内清美銅版画展2006」をご紹介。

展覧会のご案内
本展は、このところ版画界で異色の女性銅版画作家として注目を浴びている竹内清美先生の、記念すべき初個展となります。
本展では、銅版画を制作し始めた頃の初期の作品から、これまでに制作・発表され、新聞や書籍にも掲載されてきた秀作を中心に、未発表の新作銅版画作品並びに蔵書票作品を、あわせて約80点展示致します。
2000年から銅版画を始めたとは到底考えられないような仕事ぶりと、初個展とは思えないような堂々とした展示内容に、鑑賞者の皆様はきっと驚かれることでしょう。
謎めいた女性の深層心理から創造される、不安と美が混沌とした銅版画表現を鑑賞しながら、作家の銅版画世界の魅力に迫ります。是非ご高覧ください。
〔図版=『記憶の彼方に-LOVE(2)』 竹内清美 銅版画〕
竹内清美銅版画展-開催概要
個展に寄せて
顔も手もなく、細くとがった脚だけをもつ女性の身体は、しばしば他の身体ともつながり、帯状の布が蔓植物のように巻きついています。それに鳥やその羽根などが絡み合い、うごめくようにして空間に浮かんでいます。そこには女性だけがもつ情念のようなものが表出されているように見えますが、また一方で、終末へと向かう人間の姿が示されているようにも感じられます。何かを求め、まさぐるようにして進められる制作から立ち現れた、この重く強いイメージの背後には、この作者にとって絶対に避けては通ることのできない何かが隠されているようです。
この展覧会は「記憶の彼方へ」と名づけられています。作者が、このような制作を重ねることで、記憶の彼方に見ようとし、探り出そうとしているものは、近年、銅版画による表現として確かなかたちを取りはじめています。実在と虚無とのあいだを結ぶような、この作者ならではの版画表現を、じっくり味わいたいと思っています。
(愛知県美術館 学芸員 村田真宏)

細密な銅版画で独自の世界表現-中区で竹内さん
細密な銅版画で独自の世界を表現した竹内清美さん(五五)の個展が二十九日まで、中区錦三のギャラリータマミジアムで開かれている。
愛知教育大美術科出身の竹内さんは、昨年三月に市内の小学校を退職。以来、大好きな銅版画の制作に打ち込み、今回初めて個展を開催した。
展示したのは、ここ二年間に制作した作品七十点。銅版画独特の力強さで、アザミを表した作品などが並ぶ。中には、女性の裸体に帯状の布やクジャクの羽を絡み合わせた幻想的な作品も。女性の体の美しさを一層際立たせ、来場者の目を引いていた。竹内さんは「刷るまで出来上がりが分からないのが銅版画の魅力」と話していた。
〔中日新聞8月27日(日)朝刊より〕

竹内清美の初個展でオープニングパーティーを開催
8月24日(木)、竹内清美銅版画展のオープニング・パーティーが開催されました。本展にご寄稿頂いた愛知県美術館学芸員の村田真宏さんをはじめ、たくさんの皆様にご来廊頂きました。誠にありがとうございました。
(写真右:竹内清美先生)
竹内清美 (たけうち きよみ)
1951年名古屋市生まれ/1974年/愛知教育大学美術科卒業/2000年水彩協会展(初入選・新人賞)/中部春陽会展(初入選・新人賞)/2001年春陽会展(初入選・賞候補)/水彩協会展(奨励賞)/中部春陽会展(中日賞)/2002年中部春陽会同人推挙/春陽会展(入選・賞候補)/2003年春陽会展(入選)/2004年春陽会展(入選・賞候補)/2005年第6回高知国際版画トリエンナーレ(入選)/日本版画協会展(初入選)/春陽会会友推挙/2006年日本版画協会展(入選)/春陽会展(奨励賞)/竹内清美個展「記憶の彼方に」(ギャラリータマミジアム)
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